お問い合わせ

南三陸町移住支援センター電話番号0226-47-1880

メールでのお問い合わせ

南三陸町移住支援センター電話番号0226-47-1880

ヘッダースマートフォンボタン
南三陸町移住支援センター電話番号0226-47-1880
メールでのお問い合わせ
相談窓口開設中 お問い合わせはこちらから

インタビュー01 藤田 岳 さん

インタビュー01藤田岳さん
01

南三陸町地域おこし協力隊 藤田 岳さん

この町の魅力に共感してくれた人が移住してくれればいい

南三陸町に移住したきっかけは何でしたか?

 元々、震災前からこの町に来たことがありました。
 学生時代に海の勉強をしていて、東京海洋大学で『海の教育』を専攻していました。海のことって学校教育では勉強しないので、社会教育の場で人に伝える事を専門に研究していたんです。南三陸町は、海の体験教育や体験観光旅行といった教育旅行を積極的に実施していたので、インターンシップを利用して2週間程、南三陸町に滞在したことがあるんです。
 そして、当時関東に住んでいましたが、将来は海に関わる仕事をしたいと考えていました。普通にサラリーマンになるっていうよりは、自然に触れたり、海に触れたりする仕事をしたいなと思ったのがキッカケでした。

南三陸町への移住は、すぐ決断できたんでしょうか。

 すぐに決断はできなかったですね。
震災からちょうど1カ月位の段階で、南三陸町にボランティアで入っていたんですが、町の知り合いの方から、南三陸で仕事手伝ってほしいから移住しないかっていう誘いを受けました。

 ただ、震災があった春、4月に4年生に進学するタイミングだったので、ちょうど就職活動をしていたんです。初めての就職活動。転職することがなかなか難しい時代で、新卒で入社しないというのは大きな決断だと思いましたし、『地域に入って暮らす』というのが、自分の中では『一生暮らす事を覚悟して移住をする』ものだろうと思っていたんです。
 その為、仕事の手伝いについては、半年以上待ってもらっていました。

それだけ自身の中で覚悟を求められている中で、踏み切れた理由は何がありましたか?

 何か一つの大きなきっかけがあって踏ん切りがついたっていうよりは、行きたいなっていう思いはずっとあったんですよね。最初に知人に声を掛けられた時から、時間をかけて、だんだん消化ができていった感覚です。

実際に移住されて、どのような変化がありましたか。

南三陸町の古民家

 実は今年からアパートを出て、古民家を借りて暮らし始めました。そして、仕事も農業に携わるようになりました。
 南三陸町は、海があって山があって森があって川があって里があって、でそういう場所で農業もあり漁業もあり林業もあり畜産業もある。自然の中で自然の恵みを享受して暮らすっていう、この町で享受できる恵みを全部活かしてくらしたいなって思ったんですね。
 自給自足っていうとすごい不便だったりとか、縄文人みたいな暮らしをしてたり、山にこもるような暮らしをしてるイメージあるんですけど、そういうのではなくて。車にも乗るし、スマホも使うし、インターネットの光回線もきてパソコンも使います。そんな中でも、このまちで使える自然の恵みは使おう、この地域に合った暮らしをしてみたいなっていう考えにどんどん変わっていきました。
 他にも、大学で教育を専攻していたことや、子供が好きだということもあって、周りの人や子供たちに、こういった暮らしの仕方があるんだって伝えていきたいなって思うようになってきたのは変化ですかね。

南三陸町の魅力ってどんなところだと感じていますか?

南三陸町の景色

 まず前提として南三陸の魅力って言った時に、南三陸にしかないものとか他の地域との差異っていうのを別に見つける必要がないと僕は思っています。他の地域を蹴ってとか、捨ててまでここに移住してくださいっていう思いがあまりないんですね。

 魅力の一つは、他のどこにでもあるものだとは思うんですけど、自分の食べるものや、自分が使うエネルギーを自分で賄うことができる。
もっと広く言うと、町で賄える。町の中で食べるものとか町で使うエネルギーを町の中で生み出すことが出来る。それが、今回の震災でもあったんですが、災害の時の強さになっているなと思っています。
 南三陸にはこれだけ米農家がいるおかげで、蔵には必ず1年分の米が各家庭に入っています。震災でも、この入谷地区には津波の被害はなかったので、お米を一生懸命炊いて、被害地域におにぎりを握って届けることもできました。山に行けば湧水もあるから飲み水もあったし、きれいな川があったから洗濯もできた。薪の蓄えや薪ストーブがあったおかげで電気がなくても火をおこして料理ができたりと、自然の恵みを受ける、受け入れる生活がちゃんと残っています。そしてそれをちゃんと活用できる技術を持っている。ちゃんとそういう技術も伝えていくということが出来ている町だと思っています。

 もうひとつはやっぱり人だと思っています。魅力的な人がいるからこの町が魅力的っていう訳ではなくて、人っていうのは必ずひとりひとり違うので、この町にしかいない人がいるっていうだけだと思うんです。いい人が多いとか素敵な人が多いとか、才能がある人が多いっていう意味ではなくて、この町の人はここにしかいないんだっていうことを感じています。そして、この町の人達は、外から来た人を、ありのまま受け入れてくれる人が多いと感じますね。

南三陸で不便だなと思われることはありますか?

藤田さんのインタビューの様子

 うーん・・・ 特にはないですね。
 たまに仙台や東京に遊びに行くと、やっぱり楽しいなって思ったりしますけど、毎日することではないんですよね。
 若者たちが都会に出たいという理由の一つに遊ぶところがたくさんあるからとか、それはよく言われることなので、この町に住んでいると遊ぶところないから仙台に行きたいって子供たちが言うのは、納得はしますけどね。
 ないものねだりだと思うので、僕は東京で育ったので、逆にこういうところがうらやましいと思って。東京には畑がないし、川はないし海はないし、こういう町の方がうらやましいと僕は思います。

どんな人に移住してきてほしいですか

 この町の魅力に共感してくれた人が移住してくれればいいですね。

移住後も南三陸町から離れる方に、何か傾向はありますか。

藤田さんの作業の様子

 町に出てこない人だと思います。  例えば水産加工場に働いていて会社の寮に住んでいる人で、お祭りとか行事に顔を出さない人だと、人との出会いがあまりないんですよ。
 この町に住んでいると、例えば漁師さんの知り合いがいれば、大漁の時にはウニやアワビを無料でもらえたり、「鮭いるか?」って言われて取りに行ったら丸々一匹をいただいたりとか。農家の知り合いがいれば同じようにお米とか野菜がもらえるとかあって、ほんとに食べるものに困らないんです。でもそれは知り合いが多いからなんですね。
 町の人と知り合いになるためには、一生懸命いろんなところに顔を出すことだと思います。
 僕も、移住した1年目は、元々知り合いはいたものの大人の人たちだったので、同世代の若者とかっていう人たちではなかったので、移住した初年度はまったく友達っていうのはいなくて。でもなんとかしないとと思って、福興市に行ってみたり、夏祭りに行ってみたり、商店街をぷらぷら歩いてみたりとか、勉強会とか研修会とか町の説明会とか、そういうものに片っ端から顔を出して、人の集まる場に顔を出して覚えてもらおうと思ったんです。知り合い作りっていうのを一生懸命やりました。
 そうすると、飲み会やイベントに誘ってもらえたとか、いろいろ町にいて楽しいことも起こると思うので、この町での暮らしも続いていくと思います。
そして、うっかり町の人とカップルになって結婚でもすればもう完全に定住ですね笑。

ページの先頭へ